あなたが色・カラーを選択する基準は?
服を選ぶ時、車を買う時、はたまた身の回りの小物を購入する時、皆さんはどのような基準で判断していますか?時にはかっこいいやカワイイといった感情で物を手に取ることもあれば、その機能性や使い勝手から、便利さが動機となることもあると思います。
しかしその中でも色・カラーについては視覚的な印象もあり、重要な判断軸になっているのではないでしょうか。便利さを感じても好みの色がなくて買うのをやめたり、色の選択で最後まで悩む、そんな経験がある人も多いはずです。特に衣類を代表として他人の目に触れる物については自身の個性の一部でもあり、身につけている色によって、人にどのように見られているか気になることもありますよね。
あるゆるデザインで、色の選択は重要です。商品へ目を引くための色、信号のように安全や危険を知らせる色、古い町並みによくある景観に配慮した色使い、様々な目的や制約から色は選択されています。
私たちも日頃オフィスのデザインについて話をする中で、色について触れる機会は多くあります。どのような色であれば従業員が集中して仕事を行えるのか、逆にリフレッシュスペースでよりくつろげる色は何色なのか。そしてとりわけ企業が気にするのがエントランス・レセプションなど一番最初に来客者の目に触れる空間の配色やカラーリングだったりします。WEBサイトなどでも企業情報は得られるものの、社外の方とのリアルの場での接点として、エントランス空間はコーポレートブランドを伝える重要な接点です。企業の第一印象に大きな影響を与えるのは間違いありません。
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他人の感覚を把握することの難しさ
しかしこだわればこだわるほど色の選択が難しくなるのも、色を提案するデザイナーや色を決断する役目を担った方であれば知っているはず。なぜかというと、色の選択を困難にさせるのは、客観的な感覚を取り入れなければならないことにあるからです。自身の主観だけで好きな色の服を買うのと違い、不特定多数の客観的な感覚を含めたジャッジはそう簡単にできることではありません。
これまでもたくさんの方々から「色を検討する時に客観的な感覚が知りたい」という意見をお聞きすることがありました。今回はそのようなご要望に答えて、カラー選択時に活用できるツールを皆さんに共有したいと思います。
キーワードから客観的感覚が一目でわかるカラーチャート
こちらは3000名を対象に行なった意識調査(2013年にフロンティアコンサルティング が実施したオフィスレイアウトに関する意識調査:全国男女21〜49歳を対象)のデータを元に作成したカラーチャートです。キーワードを選択するとカラーチャートの色の割合が変わります。割合の多い色ほど、そのキーワードから連想されるカラーとして多くの人に選択された色になります。
さらに、カラーチャートの下部にある色一覧をクリックすると、アクティブ・非アクティブの設定か可能です。例えばホワイトは候補にあがっていないから検討に含めたくないという時は、ホワイトを非アクティブにするとカラーチャートにも表示されなくなります。
色選びのご参考に!
ご利用してみていかがだったでしょうか?なんとなくキーワードごとの違いを見てみるだけでも新しい気づきがあったのではないかと思います。「華やかなデザインにしたい!だからカラーチャート通り、ピンクを主としてレッドとイエローを取り入れれば間違いない!」とはいきませんが、表現したいことやブランドをしっかり捉えた上で「まず候補の色を拾い出したい」「最後2色で迷っている」という際には、是非ご活用ください。
本カラーチャートについては、商用であっても無料でご利用頂けます。ご利用の際には、URL:https://www.workersresort.com/jp/facility/colorchart/と「Worker’s Resort」の明記をお願い致します。
この記事を書いた人:Noriko Yamamoto