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個性あふれるSNSが魅力の海外コワーキングスペース・シェアオフィス10選

SNSは今や、どの業界でも欠かせない存在だ。コワーキングスペースやシェアオフィスも同じ。ビジュアル的な魅力を伝えるだけでなく、オンラインとオフラインをつなぐなど大切な役割を果たす。本記事では、魅力的なSNS運用をしている海外コワーキングスペース・シェアオフィス10選を紹介し、そのユニークな特徴を探っていく。

【効果的なSNS運用のトレンドや方法を一挙紹介】

コワーキングスペース・シェアオフィスでのSNS運用は、洗練されたデザインや快適な作業環境、イベントなどのシェアを通してコミュニティとの絆を深めるとともに、認知度や信頼性の向上にも寄与する。さらに、ターゲット層との共感を育み、長期的な成長へとつなげることも期待できるなど、運営者にとって心強い広報・マーケティング手法だ。

ここでは、独自の魅力あふれるSNS運用に取り組む海外コワーキングスペースやシェアオフィスの事例から、効果的なSNS活用のトレンドや方法を紹介する。

1. Hive Co-working(アジア中心)| コミュニティやユーザーに焦点。親しみやすさを演出

Hive Co-workingは、バンコクを拠点にアジア圏で展開するシェアオフィスおよびコワーキングスペースで、地域文化と国際的なネットワークが交わる場を提供している。SNS運営では、InstagramFacebookLinkedInの各プラットフォームで一貫したブランド戦略を展開し、スタイリッシュな印象とカジュアルな雰囲気をバランスよく融合。特に、イベントやユーザー紹介、地域とのつながりに焦点を当てた投稿が多く、コミュニティとの絆が強化されるとともに、親しみやすさを生み出している。

2. The Great Room(アジア中心)| ブランドアイデンティティをかたどるビジュアルと情報の融合

The Great Roomは、アジアの主要都市に拠点を持つグローバルブランドで、柔軟なワークスペースソリューションを提供。ホスピタリティを軸に、顧客に快適で充実した体験を提供することに力を入れており、近年は、コワーキングスペースを運営する米国のIndustrious社との提携によりグローバル展開を拡大している。SNSでは、洗練されたプロフェッショナルなイメージを基調に、ビジュアルと実用的な情報をバランスよく発信。Instagramでは、メッセージやイベント情報がよりダイレクトに伝わるよう、視覚的要素が中心だった投稿から、文字入りの画像を使った投稿にシフトするなど、ブランドイメージに沿った柔軟な変化も見られる。

3. Colony (マレーシア)| プレミアムなブランドイメージが際立つビジュアル中心のコンテンツ

Colonyは、マレーシア・クアラルンプールを拠点に、高級感とエレガントなデザインを提供するワークスペース兼イベントスペースで、その充実した設備とプレミアムな環境が特徴だ。SNS戦略では、ブランドの高級感とプロフェッショナリズムを際立たせ、フォロワーにプレミアムな働く環境とライフスタイルを魅力的に伝えている。特にInstagramでは、華やかさのある写真や動画を通じてブランドの世界観を視覚的に伝えるとともに、イベントやプロモーション情報をタイムリーに発信。一方、LinkedInでは採用関連の情報を発信し、プラットフォームごとに発信内容を適切に使い分けることで、ターゲット層に合わせた効率的なアプローチを行っている。

4. NeueHouse(アメリカ)| 洗練されたコミュニティを深めるデザインとストーリー

NeueHouseは、ニューヨークとロサンゼルスに拠点を持つ会員制コワーキングスペースで、クリエイティブ業界のプロフェッショナルや起業家向けに、心地よい作業環境と活発なコミュニティ活動を提供している。SNSは洗練されたデザインとクリエイティブな雰囲気が反映され、特にInstagramLinkedInでは、美しい建築デザイン、多岐にわたるイベントの様子、メンバー紹介など、ターゲット層に対して魅力的なビジュアルとストーリーを発信。ブランドの個性を強調し、会員とのエンゲージメントを積極的に促進している。

5. The Refinery at Domino(アメリカ)|ビジュアルストーリーテリングで空間美を発信

ニューヨーク・ブルックリン地区のウォーターフロントに建つ砂糖工場をシェアオフィス空間へアダプティブ・リユースして誕生した、The Refinery at Domino。SNSでは、その美しいインテリアと洗練された空間を積極的に発信している。特にInstagramでは、自然光が差し込む広々としたオフィスや、ワークスペースの詳細なデザインに焦点を当てた写真を投稿。視覚的な魅力を最大限に引き出し、フォロワーに「ここで働きたい」と思わせるストーリー性を持たせている。また、入居者のストーリーや日常風景を共有し、ブランドの透明性と信頼性を高めている。

6. Second Home (イギリス)|明るい色彩で広げる創造的コミュニティ

Second Homeは、起業家精神と革新を支援するコワーキングスペースで、自然との調和と独創的なデザインが融合した空間を提供している。多分野のイベントを通じて、創造的なコミュニティを活性化しているのも特徴だ。SNS戦略では、Instagramを中心に展開し、イエローやオレンジなどの暖色系カラーを基調に、明るく開放感のある植物に囲まれた空間を視覚的に訴求。各拠点の特徴を際立たせるとともに、イベントやワークショップ、メンバーの活動など、多様なコミュニティの活動を色彩豊かな写真や動画でシェアしている。これにより、フォロワーに体験や共感を呼び起こすクリエイティブなコンテンツがブランドの独自性を強調し、視覚的に魅力的な世界観を確立している。

7. The Ministry(イギリス)|働く場から広がるアクティブライフを発信

ロンドンにあるThe Ministryは、会員制ワークスペースとソーシャルクラブを融合させた施設だ。Instagramは、洗練されたワークスペースに加え、フィットネスやアート、音楽イベントといったアクティブなライフスタイルを切り取った写真や動画で、オフィス以上の価値を感じさせる体験型の魅力を視覚的に発信。TikTokではユーモアを交えた短編動画で若い世代や新たな顧客層に向けた親しみやすさを、Facebookではメンバー同士の交流を紹介している。各プラットフォームの特性をうまく活用し、エンターテインメント性とコミュニティ重視の姿勢をアピールしている。

8. B.Amsterdam(オランダ)| ビジネスコミュニティのエネルギーあふれるコンテンツ

B.Amsterdamは、スタートアップや起業家を支える大規模なコワーキングスペースとして、SNSを活用しその活気あふれるエコシステムを効果的に発信している。Instagramでは、ビジネスイベントの様子や屋上ガーデン、スポーツ施設など、視覚的に魅力的な空間デザインを積極的に紹介。さらに、新オフィススペースの提供情報や特別キャンペーンを通じて、利用者の関心を引きつけている。一方、LinkedInでは、専門家を招いたトークイベントや入居者同士のコラボレーション成果を強調し、コミュニティ内での価値や活動の広がりを具体的に伝えている。SNS全体を通じ、視覚的な魅力と実用的な情報発信をバランスよく展開している点が印象的だ。

9. betahaus(ドイツ、スペイン、ブルガリア)| コミュニティの個性と共創の瞬間を伝える

betahausは、クリエイティブな起業家やフリーランス、スタートアップを支援する、コラボレーションとコミュニティを重視したコワーキングスペースだ。SNSでは、コミュニティとのつながりとイノベーションの促進を軸に、視覚的に魅力的でインスピレーションを与えるコンテンツを発信。FacebookLinkedInでは、イベントやコラボレーション事例を紹介し、創造的な活動の場としての役割を強調。一方、Instagramでは、メンバーや運営側へのインタビュー、デザイン性の高いビジュアル投稿を通じて、空間や人々の個性を伝えている。SNSを通じて、betahausが単なる作業場所ではなく、共創やクリエイティビティを育む環境であることを発信している。

10. CoWorking Tulum Community(メキシコ)|リモートワーカーの心をつかむライフスタイルとコミュニティ

CoWorking Tulum Communityは、メキシコのリゾート地・トゥルムに拠点を置くコワーキングスペースで、リモートワーカーやデジタルノマドにとって理想的な環境を提供している。Instagramを活用したSNS戦略では、美しいビーチや自然に囲まれた作業風景、イベントの様子を中心に投稿。フォロワー数は1万人を超え、ポップアップイベントやコミュニティ活動を通じてエンゲージメントを促進している。Tulum Communityならではのライフスタイルとワークスペースの魅力を発信し、活発なコミュニティの形成を促している好例だといえるだろう。

【目的に沿ったSNS運用で場に独自性を】

各コワーキングスペース・シェアオフィスのSNS戦略には、独自の個性と強みが反映されている。視覚的な魅力を活かしたアプローチや、利用者との積極的なコミュニケーション、ターゲットに応じたコンテンツ制作など、多くの学びを得ることができる。今後のSNS運営のヒントとして、ぜひ有効活用してほしい。